著作権・不正競争防止法の用語集
著作物と著作者、著作者人格権と支分権、権利制限、保護期間、著作隣接権から、不正競争の類型と救済まで。著作権法・不正競争防止法の用語を、条文と短答で問われた枝に結びつけて解説します。
著作物と著作者
著作物性とは、ある表現物が著作権法2条1項1号の「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するも...
二次的著作物と原著作者の権利(2条1項11号・11条・27条・28条)にじてきちょさくぶつとげんちょさくしゃのけんり二次的著作物とは、著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物です(2条1項1...
編集著作物とデータベースの著作物(12条・12条の2)へんしゅうちょさくぶつとでーたべーすのちょさくぶつ編集著作物とは、編集物(データベースに該当するものを除く)でその素材の選択又は配列によって創作性を有するもの(12条1項)、データベー...
共同著作物と共有著作権の行使(2条1項12号・64条・65条・117条)きょうどうちょさくぶつときょうゆうちょさくけんのこうし共同著作物とは、二人以上の者が共同して創作した著作物であって、その各人の寄与を分離して個別的に利用することができないものです(2条1項...
著作者の認定と著作者の推定(2条1項2号・14条・17条・75条・6条)ちょさくしゃのにんていとちょさくしゃのすいてい著作者の認定とは、著作物を創作する者(2条1項2号)を創作という事実によって定めることで、著作者は著作者人格権と著作権を何らの方式も要...
職務著作(15条)しょくむちょさく職務著作とは、法人その他使用者(法人等)の発意に基づきその法人等の業務に従事する者が職務上作成する著作物で、その法人等が自己の著作の名...
映画の著作物の著作者と著作権の帰属(16条・29条・2条3項)えいがのちょさくぶつのちょさくしゃとちょさくけんのきぞく映画の著作物の著作者とは、その映画において翻案され、又は複製された小説、脚本、音楽その他の著作物の著作者を除き、制作、監督、演出、撮影...
著作者人格権
公表権とは、著作者が、その著作物でまだ公表されていないもの(同意を得ないで公表されたものを含む)を公衆に提供し、又は提示する権利です。...
氏名表示権(19条)しめいひょうじけん氏名表示権とは、著作者が、その著作物の原作品に、又はその著作物の公衆への提供若しくは提示に際し、その実名若しくは変名を著作者名として表...
同一性保持権と適用除外(20条・50条)どういつせいほじけんとてきようじょがい同一性保持権とは、著作者が、その著作物及びその題号の同一性を保持し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けない権利です。適...
著作者人格権の一身専属性と死後の人格的利益(59条・60条・116条・120条)ちょさくしゃじんかくけんのいっしんせんぞくせいとしごのじんかくてきりえき著作者人格権の一身専属性とは、著作者人格権が著作者の一身に専属し、譲渡することができず、相続もされずに著作者の死亡で消滅するという59...
著作権の支分権
複製権とは、著作者がその著作物を複製する権利を専有するという支分権です(21条)。複製とは、印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法に...
上演権・演奏権・上映権・口述権(22条・22条の2・24条・2条7項)じょうえんけんえんそうけんじょうえいけんこうじゅつけん上演権・演奏権とは、著作者がその著作物を公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(公に)上演し、又は演奏する権利を専有するという支分...
公衆送信権と送信可能化(23条・2条1項7号の2〜9号の5)こうしゅうそうしんけんとそうしんかのうか公衆送信権とは、著作者がその著作物について公衆送信(自動公衆送信の場合は送信可能化を含む)を行う権利を専有するという支分権です(23条...
展示権と原作品所有者・公開の美術の特則(25条・45条〜47条の2)てんじけんとげんさくひんしょゆうしゃこうかいのびじゅつのとくそく展示権とは、著作者がその美術の著作物又はまだ発行されていない写真の著作物を、これらの原作品により公に展示する権利を専有するという支分権...
頒布権・譲渡権・貸与権と消尽(26条・26条の2・26条の3・113条の2)はんぷけんじょうとけんたいよけんとしょうじん頒布権とは、著作者が映画の著作物をその複製物により頒布する権利(26条)、譲渡権とは映画以外の著作物をその原作品又は複製物の譲渡により...
権利制限
私的使用のための複製とは、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときに、その使用する者が著...
引用・転載と報道・演説・裁判手続での利用(32条・39〜41条の2・48条)いんようてんさいとほうどうえんぜつさいばんてつづきでのりよう引用とは、公表された著作物を、公正な慣行に合致し、かつ報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で、自分の著作物の中に取り込んで...
教育・試験のための利用(33条・35条・36条・47条の6)きょういくしけんのためのりよう教育・試験のための利用とは、公表された著作物を、学校教育の目的上必要と認められる限度で教科用図書に掲載すること(33条)、営利を目的と...
非営利無料の上演等と図書館・障害者のための複製(38条・31条・37条)ひえいりむりょうのじょうえんとうととしょかんしょうがいしゃのためのふくせい非営利無料の上演等とは、公表された著作物を、営利を目的とせず、聴衆又は観衆から料金を受けず、実演家等に報酬が支払われない場合に、公に上...
柔軟な権利制限(30条の2〜30条の4・47条の4・47条の5)じゅうなんなけんりせいげん柔軟な権利制限とは、平成30年改正で整理された、著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用(30条の4)、電子計算機におけ...
保護期間・権利の変動・出版権・登録
保護期間の原則とは、著作権が著作物の創作の時に始まり、著作者の死後70年を経過するまでの間存続するという51条の定めです。特例とは、無...
著作権の譲渡・相続・消滅(61条・62条・66条・77条)ちょさくけんのじょうとそうぞくしょうめつ著作権の譲渡とは、著作権者が著作権の全部又は一部を契約で他人に移転することで、27条・28条の権利は譲渡の目的として特掲されていないと...
利用許諾・出版権・裁定・登録(63条・63条の2・67条・75〜79条・80条・84条・88条)りようきょだくしゅっぱんけんさいていとうろく利用許諾とは、著作権者が他人に著作物の利用を許諾することで、許諾を得た者は利用方法及び条件の範囲内で利用できる利用権を持ちます(63条...
著作隣接権
著作隣接権とは、実演家、レコード製作者、放送事業者及び有線放送事業者が89条1項から4項までにより享有する権利のうち、実演家人格権と報...
実演家の権利と実演家人格権(90条の2〜95条の3・101条の2・101条の3)じつえんかのけんりとじつえんかじんかくけん実演家の権利とは、実演家がその実演について専有する録音権・録画権(91条)、放送権・有線放送権(92条)、送信可能化権(92条の2)、...
レコード製作者・放送事業者・有線放送事業者の権利(96〜100条の5)れこーどせいさくしゃほうそうじぎょうしゃゆうせんほうそうじぎょうしゃのけんりレコード製作者・放送事業者・有線放送事業者の権利とは、著作隣接権のうち、レコード製作者がそのレコードについて専有する複製権(96条)、...
侵害と救済(著作権法)
差止・損害賠償・名誉回復とは、著作権法の侵害に対する民事上の救済で、112条の差止請求(侵害の停止又は予防の請求と、それに際しての廃棄...
みなし侵害と技術的保護手段(113条・113条の2・2条1項20〜22号・30条1項2号・120条の2)みなししんがいとぎじゅつてきほごしゅだんみなし侵害とは、著作権等を直接に侵害する行為ではないものの、113条が著作者人格権、著作権、出版権、実演家人格権又は著作隣接権を侵害す...
刑事罰と親告罪(119〜124条)けいじばつとしんこくざい刑事罰とは、著作権法119条から124条までが著作権等の侵害や法の違反に対して定める罰則で、著作権・出版権・著作隣接権の侵害罪(119...
不正競争の類型(2条1項各号)
不正競争の体系とは、不正競争防止法2条1項が「不正競争」として1号から22号までに限定して列挙した行為の全体の仕組みです。商品等表示と...
周知表示混同惹起(2条1項1号)しゅうちひょうじこんどうじゃっき周知表示混同惹起とは、他人の商品等表示として需要者の間に広く認識されているものと同一若しくは類似の商品等表示を使用し、又はその商品等表...
著名表示冒用(2条1項2号)ちょめいひょうじぼうよう著名表示冒用とは、自己の商品等表示として他人の著名な商品等表示と同一若しくは類似のものを使用し、又はその商品等表示を使用した商品を譲渡...
商品形態模倣(2条1項3号・2条4項・5項・19条1項6号)しょうひんけいたいもほう商品形態模倣とは、他人の商品の形態(当該商品の機能を確保するために不可欠な形態を除く。)を模倣した商品を譲渡し、貸し渡し、譲渡若しくは...
営業秘密の三要件(2条6項)えいぎょうひみつのさんようけん営業秘密の三要件とは、ある情報が不正競争防止法2条6項の営業秘密に当たるための、秘密として管理されていること(秘密管理性)、事業活動に...
営業秘密の不正取得・使用・開示の類型(2条1項4〜10号・19条1項7号)えいぎょうひみつのふせいしゅとくしようかいじのるいけい営業秘密の不正取得・使用・開示の類型とは、不正競争防止法2条1項4号から10号までが営業秘密に係る不正競争として定める七つの行為の型で...
限定提供データ(2条1項11〜16号・2条7項・19条1項9号)げんていていきょうでーた限定提供データとは、業として特定の者に提供する情報として電磁的方法により相当量蓄積され、及び管理されている技術上又は営業上の情報(営業...
技術的制限手段(2条1項17号・18号・2条8項・19条1項10号)ぎじゅつてきせいげんしゅだん技術的制限手段とは、電磁的方法により影像若しくは音の視聴、プログラムの実行若しくは情報の処理又は影像、音、プログラムその他の情報の記録...
ドメイン名の不正取得等(2条1項19号・2条10項)どめいんめいのふせいしゅとくとうドメイン名の不正取得等とは、不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的で、他人の特定商品等表示(人の業務に係る氏名、商号、商標...
誤認惹起表示(2条1項20号)ごにんじゃっきひょうじ誤認惹起表示とは、商品若しくは役務若しくはその広告若しくは取引に用いる書類若しくは通信に、その商品の原産地、品質、内容、製造方法、用途...
信用毀損行為(2条1項21号)しんようきそんこうい信用毀損行為とは、競争関係にある他人の営業上の信用を害する虚偽の事実を告知し、又は流布する行為で、2条1項21号の不正競争です。
不正競争の救済・適用除外・罰則
差止請求とは、不正競争によって営業上の利益を侵害され、又は侵害されるおそれがある者が、その侵害する者又は侵害するおそれがある者に対して...
損害賠償と損害額の推定・信用回復措置(4条・5条・5条の2・9条・14条)そんがいばいしょうとそんがいがくのすいていしんようかいふくそち損害賠償とは、故意又は過失により不正競争を行って他人の営業上の利益を侵害した者が、これによって生じた損害を賠償する不正競争防止法4条の...
適用除外(19条)てきようじょがい適用除外とは、不正競争に当たる行為のうち不正競争防止法19条1項各号に定める行為について、差止請求(3条)から消滅時効(15条)までの...
訴訟手続の特則(6条〜13条、秘密保持命令)そしょうてつづきのとくそく訴訟手続の特則とは、不正競争による営業上の利益の侵害に係る訴訟について、不正競争防止法6条から13条までが民事訴訟法に上乗せして定める...
罰則と外国国旗・国際機関標章・外国公務員贈賄(21条・16〜18条)ばっそくとがいこくこっきこくさいきかんひょうしょうがいこくこうむいんぞうわい罰則とは、不正競争防止法21条が定める刑事罰で、営業秘密侵害罪(1項・2項、10年以下の拘禁刑若しくは2000万円以下の罰金又は併科)...
用語で読んだ論点を、短答の過去問の枝でそのまま確かめられます。